存在の正しい法則

法華経など仏教のさまざまな聖典について。小論、試論、仮説、等々。解脱、真空、虚空会、無生法忍、授記、多宝塔、仏国土、色即是空、空即是色、一即多、因果、縁起、自発的対称性の破れ、量子論、相対論、、、、

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現世利益その2【観音経】真空の輝きが世間をあまねく照らす

観音経の現世利益。世間では観音様が「与えてくれる」だが、経文を読むと与えるよりも「苦難を除去してくれる」ほうを強く感じる。そもそも観音経の衆生救済は解脱が前提だ。さとりを目指す者またはさとりに到達してさらなる修行に取り組む者に対してはじめて観音力の恩恵が発現する。現世利益とはこのことではないか?
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妙音/観世音《振動をめぐる5つの観想》

世界、振動、素粒子を切り口に生命の意味を考えたい。妙音とは無限の世界に満ちあふれる真実の言葉だ。そのすべてをあまねく見渡す力を持つ者は、命あるすべてをさとりに導く。仏法が説き明かす“東方の妙音、西方の観世音”が意味するものは何だろうか。
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自在者/世界の音を聴く者または世界を照らす音《アヴァローキテーシュヴァラ観想》

観世音、観自在の違いについて。アヴァローキテーシュヴァラは観自在、アヴァローキタスヴァラは観世音。聖典を文献学的に研究すると諸説出てくるが、種々の相違はすべて必要だから起こった。構成上不自然な嵌入もそれが将来必要だからそれがなされたと考えたい。
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無限と無、永遠と今、粒子と波動【釈迦が語った虚空関数】

釈迦如来最後の言葉“vayadhammā saṅkhārā appamādena sampādetha”を手がかりに、法華経如来寿量品、分別功徳品が描出する量子的世界像および空間的無限と時間的永遠の相関性を探究していきたい。シュレディンガー方程式を語るかのような釈迦最後の言葉が後世に伝えるものはなにか?法華経が説き明かすこの世界の真実に、わたしたちはどこまで肉薄できるのか。
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女がひとりもいない世界【ジェンダーとスピリチュアリティ】

生命は次元上昇して行くにつれ男女の性差が薄れていき、9次元で性差はほぼ消失する。生命の根源的で本来的な姿はギリシャ語で「プネウマ pneuma」と呼ぶ。インド思想では「アートマ」という語彙が相当する。大天使や菩薩に性別はないはずだが、なぜ地球人はそれら高次の存在を女性的に描いたり母性を感じたりするのだろう?
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『幻想の城』③法華経化城喩品/美しい玩具を持つわたしたち

わたしたちは「化城」というまぼろしを見ながら、まぼろしの中に生きている。第3回では、フリードマン宇宙モデルとの重ね合わせのほか、法華経各章の中でとりわけ類縁性の深い譬喩品とも比較しながら化城喩品を読んでいきたい。併せて最末法の観点から「城」のメタファが現代においてどのような意味を持つのかを問い直していきたい。
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『幻想の城』② 法華経化城喩品/過去の因縁、量子のもつれ

不思議な描写が次々に現われる法華経化城喩品。パート2では、南部陽一郎博士「体育館のたとえ」やパラレルワールドの世界像、二元性の世界観、量子エンタングルメント、そしてカルマの法則などを使って、いささかこじつけ気味ではあるが、書かれている意味を考えてみたい。!戯言注意!
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『幻想の城』① ~法華経「化城喩品」量子的宇宙の描像~

法華経を読み解くには相対論・量子論の知識が必要だとされている。現代科学の宇宙的観点から法華経をどう解明していくか。本稿では法華経、化城喩品の中に現われるいくつかの謎めいた比喩について考えていきたい。ブラックホールを通して無限や無、特異点について現代物理学の知識を用いながら、化城喩品が描く量子的世界の描像に接近していきたい。パート①だ。
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解脱する四次元生命体と沈黙する菩薩たち◇LGBTQ龍王娘◆

法華経、提婆達多品後半のサーガラ龍王の娘のエピソード。四次元生命体である龍女が解脱する場面だ。法華経は人間以外の生命もすべて如来になれることを説く。また、古代インド社会に対してジェンダーフリーを訴える。LGBTQ法華経。さらにもうひとつ、八歳でも如来になれる。
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授記とビッグバン、終わりと始まり「オレの法華経をよろしく」②

時空を超越し、奇想天外、超巨大数が頻出、謎のメタファのかたまりのような法華経を「意味が分からない」と評する者も多い。だが一方で編纂以来二千年の長きにわたり多くの人に読まれ愛されてきた。像法~末法の苛烈な時代の中で法華経を維持してきた地涌の菩薩たちは、今もわたしたちを支えている。