転生のための試論

転生のための試論

(まことの目、浄められた眼よ、…)

この故に汝の内の光、闇にはあらぬか、省みよ。(ルカによる福音書11:35)(観世音菩薩普門品 Avalokiteśvaraに寄す)澄みきったやさしい眼のあなた類まれなる叡智の眼憐れみと慈しみに満ちた眼よ麗しい顔、麗しい眼、あなたは愛純粋な人...
転生のための試論

来世の設定に関する試論2.0

「幽玄な竹林に月光が降り無数の瑠璃が輝く」という世界 すべての時が集まる廊下で、軽く透明な声をわたしは聴いた、/「LUNA世界に行ったことは?」 それはここにある阿僧祇世界のひとつ、 でもそこからはたどり着けないところにある。 遠いところにあるわけではなく、 すぐそこにあるのに そこからは行けないどこか。。。
転生のための試論

来世の設定に関する試論1.1

幾千万億の夜明けと黄昏が時を交しあううちに/恒河沙の日々にわたって雨が大地をうるおし/那由多の日々にわたり生きとし生けるものが地に満ちるまで/果てしない数の求法者をあなたは目にするだろう// 往き往きて彼岸に向かう者よ 全知者が語る/ただひとつの聖なる言葉を聴け…
転生のための試論

来世の設定に関する試論1.0

今から369年後のこの星のどこか/あるいはどこにもないこの星で/この星の どこでもないある場所で/大地と全天のはざまを吹き抜ける強い風と/千々の風びらのただなかで生じたことについてわたしは語ろう。//沈黙の果てにこだまする/かすかな轟きと余韻…