水星:コミュニケーション、予知能力、教養、精神的活動~エリクサー

宇宙系

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington
探査機「メッセンジャー」の観測データを元に作成された水星の擬似カラー画像

 

水星 Mercury(マーキュリー):コミュニケーション、予知能力、教養、精神的活動

マーキュリーはローマ神話のメルクリウス Mercure の英語よみ。ローマの商売の神。また、旅行者の神、神々の伝令としての役割も持っている。ギリシャ神話のヘルメスと同一視される。

ルーベンス『パリスの審判』17世紀。マドリード、プラド美術館

ルーベンスの絵の、帽子をかぶって伝令の杖を持ち「さあさあこちらの美女お三方のどなたにこのリンゴを差し上げましょうか?」とやっているのがメルクリウス。美女三人の左がミネルヴァ、真ん中がヴィーナス、右がジュノー。アゴに手を当てて誰にしようか迷っているのは羊飼いのパリスだ。

水星は太陽系の惑星の中でいちばん内側を回っており、公転周期が地球時間で約88日と最も短い。素早く忙しく走り回る様子は、神の伝令メルクリウスの名にふさわしい。

上図は水金地火木土天海冥の8惑星+1準惑星+月、火星と木星の間のアステロイドベルト(小惑星帯)。pixabayより。

 

下の動画は太陽系の各惑星がどれくらいの忙しさで太陽を回っているかを示したものだ。いちばん上が水星の動き。

 

水星のデータ  (「名古屋市科学博物館 太陽系データノート2016」より)
地球からの距離 8210万~2億1710万km
太陽からの距離 平均 5790万km
公転周期 約88日
自転周期 約58日16時間
大きさ(赤道直径) 4879km
重さ(地球=1) 0.05527倍
密度(水=1) 5.43倍
赤道重力(地球=1) 0.38倍
衛星の数 0
種類 地球型惑星

 

ヘルメス Hermēs

ギリシャ神話 ヘルメス Hermēs
ゼウスとアトラスの娘マイアの息子。アルカディア地方キュレネ山脈の洞穴で生まれた。この神は幼いときから、策略に長け、行動力に富んでいるという、二つの特徴を表している。それは彼の多岐にわたる機能すべてと関連している。
(『図説ギリシア・ローマ神話文化事典』より)

ヘルメスはゼウスの伝令使として神々や人間たちの間を動き回り、神の意志の代弁者、媒介役として機敏に立ち回る。

また、素走っこいところから、兄アポロンの牝牛をこっそり盗み出して隠ぺい工作をしたのち、母マイアのもとのゆりかごにもぐり込んで素知らぬ顔でスヤスヤと眠ったりして、いろいろ人騒がせなことをやっているようだ。

いっぽうで、多くの神々の手助け役として、さまざまな場面に登場し、活躍している。

地上では雄弁の神とされ、旅人、商人、泥棒の守護神。

 

占星術での水星の意味は?

知性とコミュニケーション。情報と伝達。媒介=何かと何かをつなぐ役割。行動力。移動、交通。商売。文字や言葉。情報収集。インテリジェンス。書類。知性や学習。適応力や柔軟性。など。

 

【参考】
『図説ギリシア・ローマ神話文化事典』1997年。原書房。監修ルネ・マルタン。松村一男訳。
アストロアーツ
太陽系の惑星の公転速度はこんなに違う(Business Insider)
星読みテラス
Moon Sign

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