2022-04

選詩集

しご(子午)線

宙吊りにされたままの 空の斜めの夏至灰白色の音符の切れ目のない連鎖が黄道に沿って輪舞していく切れ目なく 切れ目なく 切れ目なくかすかなブレスこの間隙を縫って渦状に吹きつけてくる肌、紫、黒、白、の風のことばいやし いやされるわたしたちの根あな...
身辺雑記

ウクライナ情勢新展開。中国は?戦争と防衛戦争、日本の立場

中国は東アジアで動くのか?ロシア軍に新司令官が就任し、黒海艦隊「モスクワ」が沈められるなど、ウクライナ情勢は新展開を迎えた。ウクライナの戦闘が激化し泥沼化すれば、米軍主力は欧州正面にスイングする。中国が正規軍を使って動くとすればこのケースだ。だが人民解放軍が大規模な水陸共同作戦を実施する可能性は低い。逆に、アメリカに利用されまくりの日本の立場は危うくなるのではないか。
存在の正しい法則

『幻想の城』③法華経化城喩品/美しい玩具を持つわたしたち

わたしたちは「化城」というまぼろしを見ながら、まぼろしの中に生きている。第3回では、フリードマン宇宙モデルとの重ね合わせのほか、法華経各章の中でとりわけ類縁性の深い譬喩品とも比較しながら化城喩品を読んでいきたい。併せて最末法の観点から「城」のメタファが現代においてどのような意味を持つのかを問い直していきたい。
存在の正しい法則

『幻想の城』② 法華経化城喩品/過去の因縁、量子のもつれ

不思議な描写が次々に現われる法華経化城喩品。パート2では、南部陽一郎博士「体育館のたとえ」やパラレルワールドの世界像、二元性の世界観、量子エンタングルメント、そしてカルマの法則などを使って、いささかこじつけ気味ではあるが、書かれている意味を考えてみたい。!戯言注意!
存在の正しい法則

『幻想の城』① ~法華経「化城喩品」量子的宇宙の描像~

法華経を読み解くには相対論・量子論の知識が必要だとされている。現代科学の宇宙的観点から法華経をどう解明していくか。本稿では法華経、化城喩品の中に現われるいくつかの謎めいた比喩について考えていきたい。ブラックホールを通して無限や無、特異点について現代物理学の知識を用いながら、化城喩品が描く量子的世界の描像に接近していきたい。パート①だ。
身辺雑記

南東部の割譲要求が当面の目的か【ウクライナ戦争】

いまウクライナで起きていることは、じつは崩壊の序曲でもアルマゲドンの始まりでもない。今まで人類がやってきたことの続きであり、ただの途中経過に過ぎない。極論になるが、言ってみればわたしたち全員がこの残虐行為に関与している。過酷な現実を受け入れない限り、ここから無傷で逃れることはできないと覚悟すべきだ。この世界は関係性の総体であり、すべての事象は関連づけられている。ひとりのウクライナ人の死は、明日わたしたちが口にする米の飯やパンとつながっている。同じように或るロシア兵の死は目の前のコップ一杯の水とつながる。わたしたちの呼吸する空気は、そこで親を失った子、子を失った親、最後のひとときを過ごすための棲家を砲火で焼かれた老人の涙と苦しみにつながっている。
身辺雑記

キエフ、ハリコフはゲンが悪い?ロシア軍の鬼門ウクライナ、文明終焉のはじまり

ウクライナでのロシア軍のダメっぷりが評判になっているが、第二次大戦独ソ戦でもウクライナでソ連は大損害を受けている。ソビエト・ロシアにとってこの地域は鬼門なのか?あるいはプーチンもバイデンも習近平も、今度の戦争の〝次の戦争〟こそが本気モードだと予期しているのだろうか。