随想

存在の正しい法則

如来第五の教え、法華経第四の光◇地湧の菩薩がまとう神聖なオーラ◇

従地涌出品。法華経宣揚を誓う地涌の菩薩たちは黄金のオーラをまとって無限の真空に果てしなく拡がる。この輝きは序品、見宝塔品、妙音菩薩品で描かれた如来の叡智の光に続く宇宙創成の<第四の光>だ。如来第五の教え『法華経』が描く広大な世界観を読み解くカギはなにか。
随想

法華経 従地涌出品が描出した真空エネルギー ~静謐のバイブレーションまたは「狂乱の舞台」~

『法華経』従地涌出品冒頭。サハー世界のあちこちに亀裂が走り、黄金色に輝く大量の麗しい姿の菩薩があらわれ出てくるという場面は、量子論的な真空エネルギーの姿を描出していると思われる。真空のゆらぎとは、物質界が砕け散った後に残る宣揚の誓いを指す。
存在の正しい法則

塔を”見る”ということの意味~見宝塔品、従地湧出品そして無生法忍~

『法華経』見宝塔品に登場する多宝塔は入滅した無限の如来の集合体のことで、それはこの存在の世界におけるすべての”誕生-維持-消滅”のサイクル、すべての結果、すべての始まり、すべてのプロセス、その全体を意味する。では、塔を”見る”とはどういう意味なのか。それはあなたの内奥に拡がる無限を認識することにほかならない。
存在の正しい法則

如来寿量品と光速度不変との関係 ~わたしという存在の不安について~

『法華経』如来寿量品に関して世俗で言われる「久遠実成」「お釈迦様の寿命は永遠」などの解釈は、実は三界を超越したさとりの無限性を巧みな比喩によって説明した<方便>だった。この世界そのものも仮想世界であり、如来によって設定されたたとえ話の世界に過ぎない。