熱から 幅 へ

選詩集

 

 

 

 

レジスト  熱から幅へ

        欠けてゆく

   羽根、
      
        澪の

欠片を
握りしめた眼が
漣を 草のように
かなでる 澪の
洩れた音を 羽根のように
欠いていく

レジスト 滅 ~ 花

   落ちていく すう
           ち(1・2・3 ……9・……
fの
未だない輝きを眼が
押さえている
雪の
裏側に生えている
白い部位で

レジスト 高い
色彩…… 落ちていく数値(影に
             沿って
             もえていくもの
             壁のように)

そのとき 熱を発する
幼い花の澪を
口にくわえるのは わたし

 

 

2003.11.23

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