(前回⑦はこちら)
昨年の東京ビッグサイト『癒しフェア』でMK先生とのショートセッション。MK先生は京都の人で、魂の出自はプレアデス。宇宙の感受性がとても高い人だった。
一方的に盛り上がるカウンセラーの先生
MK先生のブースの小さな看板に書かれてあった「プレアデス」の文字に反応して、お願いしますとわたしは椅子に座ったのだった。
「ハーイ、よろしくお願いしまーす!」と先生の明るい声でセッションが始まるやいなや
「わー!あっ、おお~!」的な発声、そして感極まって「いま、いっぺんに宇宙から降りてきてます~!すごいです!」
ということで、どうやらわたしの魂がシリウスにいた頃、MK先生の魂もシリウスにいて、そこで「すご~い」ご縁があったようだ。MK先生はわたしが座った途端、いろいろ降りて来たらしい。どうもかなりの勢いでいろんなものを宇宙から受け取った様子で、涙目になっている。
いったい、どんなご縁があったのだろうか?……
ご縁……過去の因縁、量子のもつれ。……この感じ、前回のF先生のときも実は同じパターンで、先生のほうはチャネリングとかリーディングとかバリバリにできるのに、こっちはそういう能力がないからサッパリわけが分からないため、先生のほうが奇遇に一方的に感動して泣いてしまい、こっちはポカーンとしているだけという不思議な再会シーン……今回のMK先生もまたこれと同じケースなのであった。
このパターンはもしかしたら、スピリチュアル界隈ではありがちな光景なのかもしれない。カウンセラーの人が一方的に盛り上がってお客のほうはわけわかんないという。
またしてもシリウスでのご縁
そしてまたしてもシリウスでのご縁ということで、こうなるとわたしはけっこうシリウスでいろいろやっていたらしい。なにをやっていたかはさっぱり分からないのだけれど( ̄▽ ̄;)
当コラムの「華麗なる過去世を棚おろし②」などに登場するK先生によると、わたしの魂はプレアデスに生を受け、その後さまざまな星の遍歴を経て、シリウス滞在中に宇宙戦争に遭遇、そこで一度死んでしまった。やれやれと思っていったんプレアデスに戻ってからまた宇宙を旅して、いろいろへめぐってから金星経由で地球に到達したということになっている。
K先生によれば、わが魂のシリウス滞在は長かったのだという。「あなたは職人肌で、創造性が強くて、芸術家向き」と、ふだんの自分に照らして真逆の性質をK先生が言っていた。この特質はシリウスb、たしか白色矮星のほうだったと思うけど、そっちのほうの気質がわたしは強いらしい……
話を戻そう。さて一方的に盛り上がったMK先生だが、いったん落ち着いてからカードリーディングに入り、“HOPE”のカードが出た。
「この先、あなたにはすごい大変化が起きるのだけど、希望をもって前向きに!いい変化ですから!」
という嬉しいメッセージだった。
続いてMK先生は「別にわたしが書いた本じゃないし宣伝でもないんだけど、この本の付録CDを聴きなさいって降りてくる」と述べたうえで『アルクトゥルス人から地球人へ』という本を推薦してくれた。
カレーライス食べたいと思ったらビッグバン(違
そしてこの3次元世界について、MK先生は次のように語った、
「わたしたちが今までいた5次元はなんでも思ったらすぐ出てきてくれる世界だったけど、3次元はそうじゃなくて、なにか実現しようと思ったらそのプロセスを踏むことが必要!わたしたちはそれを経験しに来てる!カレーライスを食べたいと思ったら、5次元の頃はふつうにすぐにカレーライスが出てきたんだけど、こっちではそうは行かなくて、お米をといで、じゃがいもを茹でて、皮をむいて、ニンジンを切って、ってプロセスを自分で体験すること、それを楽しむためにわたしたちはここに来てる!そのためにわざわざ3次元に転生して来てる!」。
わたしたちはカレーライスを作るために3次元世界に転生してきたのか(違ここでMK先生は、何事も行動が大事だということを教えてくれている。カレーライスを食べたければ、野菜を育てて、水田耕作や牧畜をひろめ、船を作って貿易を盛んにして遠いインドから香辛料を手に入れ、などなど、いろいろプロセスを経てからでないと実現できない、ということだ。
また、金運の神社でお祈りして願うだけではお金は入らない。祈願したうえで、自分自身で、タマネギの皮をむくように地道にていねいに営業し、行動しなければお金は入ってこないのだということ。
これは別にスピリチュアルな特別なことではなく、人類がふつうに何千年もかけてやってきたことと変わらない。逆に言うと人間はこれまで無自覚にスピリチュアルな生き方をしてきたのだ、とも言えるだろう。とりわけ成功者、世の指導者タイプにそれは多く見られると思われる。
また、このロジックを延伸すれば、とある天才天文学者が言った冗句「ピザが欲しければまずビッグバンを起こす必要がある」と同じく、
「わたしはカレーライスを食べるためにビッグバンを起こし、この宇宙を創造した」
という話になりかねない。だが人生の目的をカレーライス食べることに定めている人は多くないと思う。
“わたしは5分前に生まれた”
真剣に問いを突き詰めれば分かると思う、
“わたしはなぜこの宇宙の創造主となったのか?そこでわたしが生きる目的はなんなのか?”
これが人への最終的な問いであるということが。
英国の論理学者・哲学者バートランド・ラッセルは「この世界は5分前に生まれた」という“世界5分前仮説”を立て、思考実験を行っている。
もしもラッセルの思考実験のように、わたしという意識が持っている記憶や、古代から今現在にいたるあらゆる歴史も含め、すべてが5分前に一挙に創造されたのだとしたら?
それはこうも言える、
「それらすべてが巧妙な手段によって化作された世界なのだとしたら?」
ことによると、ただ覚えていないだけの話で、5分前どころかほんの数秒前までわたしは今こことはまったく違う世界線で、まったく違う人生を生きていたのかもしれない。
そして今から数瞬後に、今とまったく異なる世界に突如リープし、そこで魂の膨大な経験を得たのち、すべての記憶を宇宙に託して、なんの記憶もないままに、ほんの数瞬後にまたここに戻ってきているかもしれない……そのどんな経験もわたしは覚えていないだけなのだ。
このことに、なんの不都合があろうか。
リーディングセッションのあと、別メニューでMK先生を通して宇宙エネルギーを受け取るヒーリングをしてもらった。
先生のサポートをもらいながら、もちろんその間、わたしは無限の宇宙を旅していたのだ。
(⑨につづく)
コメント